私立高校の特進コースの実態 2008年8月15日号
3年前、愛知高校が空前のブームとなった。その原因の1つが男女共学だった。また、それ以前には中京大中京高校、名城大附属高校が超人気となり、通知表の合計が37以上の人達が、公立を受験せずに、これらの特進科を選んだ。果たして、その選択は正しかったのだろうか。当塾の本校高等部は、特進科の生徒達を指導してきた。先ずは、大学進学実績をよく見て欲しい。
【高校別大学進学実績表】
大学合格実績から言えることは、瑞陵を合格する力があるのなら、瑞陵を受験すべきである。名古屋は人気がないが、他の3つの私立高校に比べて、高校3年間で成績を伸ばす生徒の割合が高い。愛知・中京大中京・名城は人気の割に合格実績が低い。
ところで、愛知高校・名古屋高校は、長年にわたって、難関大学の合格者を増やそうと懸命に頑張ってきた。しかし、両校とも特進科に入学して良かったという生徒の割合は低い。どこに問題点があるのだろうか。英語と数学についての問題点をあげてみる。
1.授業の進み具合が早過ぎる。その為、生徒は授業の内容をよく理解できていない
2.定期テストの問題が、高校入学当初より大学入試レベルのものがある
3.レベルの高い補習はたくさん用意されているが、大多数の者がそれについていけるレベルに達していない
4.系列大学の人気が低いため、他の難関大学が受験できるようにとの配慮から、使用テキストが難しすぎる
名古屋の公立高校の大学合格状況は決していいとはいえない。だが、私立の特進科は、勉強一筋の人でないと上手く利用していけない。また、英語・数学の実力だけは超一級の人でない限り、高校での挫折は免れない。高校に入学しさえすれば、その延長上に大学進学があるのではない。大学まで進学したいのなら、高校の特徴をしっかりつかんでから選択しないと、とんでもないことになってしまう。悲劇は味わってもらいたくない。だから、疑問点は塾の先生に尋ねて欲しい。
敬倫塾塾長 加藤敬志
2008年8月15日号