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敬倫塾からの提言

高校入学と大学進学は別物 2008年3月15日号

 進学する高校を決定するための最重要ポイントは、その高校から大学への進学実績だと思われる。私自身もそのようにして進学する高校を決めた。ところが、入学して1ヶ月もすると、ほとんどの人が勉強しなくなる。ゴールまでたどり着いたわけでもないのに、この高校に入学できたのだから、3年から頑張れば何とかなると思ってしまう人が多い。
 まだ、大学の入試がすべて終了しているわけではないが、今年、印象に残った人たちのことを少し紹介したい。
〔K.T君〕
内申点が少なくて、私立の東海学園に進学した。2年生になって、大学進学のために勉強したいと言って、白壁校に入塾した。本人がファーストフード店でアルバイトしたお金で、塾の受講料を出すというのだ。当初、私は長続きは無理だと思ったが、授業のない日は自習室を積極的に利用した。彼は白壁校出身で、熱田高校に進学したT.O君の勧めで入塾した。T.O君も中京大学に合格し、二人ともいい意味での刺激が多かったようである。
〔K.M君〕
彼がこの塾に入塾したのは2年生の夏である。瑞稜高校に進学したのだが、どの教科の成績も振るわず、親御さんもかなり心配されていた。本人も自分の現状を変えたいのだが、どうしたら抜け出せるのか、かなり悩んでいるようだった。私は彼を直接指導できる状態ではなかったので、色々な話をして、彼に「やればできる」ことを教えた。私は去年の9月から彼を週4時間指導することになった。3年生の7月頃まではよく遅刻・欠席をしていた。ところが、彼は9月頃から猛然と勉強するようになった。質問の量も信じられないほど多くなった。そして、努力の末に立命館大学に合格した。
〔K.Fさん〕
彼女は、中学2年生の時に入塾した。推薦で山田高校に入学し、将来の夢は看護師だった。高校入学後、いきなり学年で1位をとり、以降好成績を保っていた。3年生になったら、また勉強しに来るねと言っていた。本当に、3年生になって戻って来た。ずいぶん実力をつけていたことに驚かされた。最初は数学Tだけの受講だったが、万全を期す為、途中から国語・英語も受講した。そして、11月早々に、念願の公立専門学校に入学した。当塾から山田高校に進学し、その後大きく成長した人は彼女だけではない。
〔Y.M君〕
彼は、若葉中学出身で、名西高校に進学。中学1年生の時に入塾した。通知表の成績はとても悪いのだが、全県模試の成績はとてもよい。そのため、名西高校に入学できたのだが、高校1・2年生の頃は部活やバンドでほとんど勉強していなかった。希望は名古屋大学の農学部だったが、それは全く夢の夢のような状態だった。その彼が、自分の2年間を取り戻すため、高校3年生になると一生懸命勉強し始めた。私立では名城大学が農学部を持っているが、かなりの成績でないと合格できない。浪人も覚悟しなければいけないのかと思っていたら、何と国立岐阜大学に合格してしまった。彼の底力を知った。
〔M.A君〕
彼は大曽根中学から向陽高校に進学した。向陽高校に入学すると10人中8人は勉強しなくなるのだが、彼は1年生の頃から本当によく勉強した。彼が高校3年生になると、私が数学を指導した。大阪大学の工学部志望と聞いたが、向陽から現役で合格する人はほとんどいない。彼は、最初からセンター試験での高得点が予想できる状態だった。(学校の授業はどれもよく解らないと言っていたが)。二次試験のための実力が心配されていたが、彼はよく追い込み、見事、大阪大学に合格した。コツコツ勉強した者に栄冠が与えられたのだ。
 このほかにも、素晴らしい成果を収めた人がたくさんいます。現役での大学合格を見据え、今後とも引き続き敬倫塾をご利用下さい。
敬倫塾塾長 加藤敬志
2008年3月15日号