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敬倫塾からの提言

名西高校を見直そう! 2011年3月15日号

 当地域から名西高校までは、自転車で約20分である。中学校での通知表評価が33±3であった人が恐らく80%だと思う。当塾からこの高校に入学し、入学当初から高等部で勉強した生徒の殆どが国立大学に現役合格している。今年も嬉しい事が起きている。
 6年前、若葉中学から名西高校へ進学したA君は、通知表での評価は良くなかったが、全県模試ではいつも偏差値60以上をとっていた。学校での成績は良くなかったが、実力のある生徒だった。1年生の頃は、演劇部に入り、塾のある日の帰りはたいてい11時頃まで友達とおしゃべりをしていた。その彼が真剣に国立の岐阜大学応用生物科学部に合格するために勉強し始めたのは、3年生の4月以降だったと思う。高校1年生の頃は、名古屋大学の農学部を志望していたが、2年間、高校生活を大いに楽しみ、国公立大学現役は全くの夢となるのではと思われていた。ある日、彼の誘いで、同じ高校のB君が入塾して来た。B君は北陵中学出身で、当初から三重大学を志望していた。その彼の刺激もあったのかもしれない。A君はどんどん成績を伸ばし、とうとう岐阜大学の応用生物科学部に現役合格してしまった。またB君も、当初の志望大学の三重大学の工学部に現役合格した。
 その3年後、A君の弟であるC君が、同じ様に名西高校へ進学した。成績は兄のA君と同様、偏差値は60以上あった。C君には同じ若葉中学出身である名西高校に入学したD君という良き友がいた。C君もD君も、名西高校に入学してからどんどん実力をつけていった。D君は、関東の難関公立大学を目指せるほどの実力をつけていった。一方、C君は兄と同じ岐阜大学の工学部を第一志望とした。平成23年3月7日、C君の岐阜大学合格が決まった。
 中学時代に成績が優秀だった人でも、国公立大学に簡単に現役合格できるわけではない。しかし、このA君、C君の兄弟は、若葉中学で特別に優秀な成績であったわけではないけれど、高校入学後も高い目標をもち続け、入学当初から3年間きちんと勉強することの大切さを我々に教えてくれているのではないだろうか。
 ところで、北区の公立中学校の先生で「名西高校」によいイメージを持っている先生は殆どいない。むしろ、名西高校へは行かない方がいいと言われている。しかし、名西高校までの通学時間は明和の次に短い。確かに、勉強しない生徒も多いかも知れないが、定期テストが簡単な分、そして、宿題が殆どない分、実力をつけるための勉強時間に充てることができる。昨今、名西高校から、名工大・岐大・三重大・県大・愛教大等への現役合格者は10人に満たないかも知れない。しかし、名西高校に合格した人達の多くは、A君やB君達と同様な力をもっている。それを大切にすれば、もっともっと名西高校を信頼される学校にできる。
 中学時代は優秀だった人達でも、殆どが高校入学後に勉強しなくなる。だから、コツコツ勉強すれば、3年間で信じられないほどの実力がつけられる。皆、夢を持とう。夢の多くは、実現を信じて、毎日を大切に過ごせば、ほとんどが実現するのだ。
敬倫塾塾長 加藤敬志
2011年3月15日号