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名古屋市 北区・東区の学習塾  明和,向陽,瑞陵,名西高校の進学と指導  大学・高校・中学受験  集団一斉授業・個別指導

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〒462-0833 名古屋市北区水切町6-90-2

敬倫塾 塾長からの提言 2017年3月15日号

新指導要領改訂案と学習塾の指導目的

「ゆとりの教育」が提唱されたとき、多くの学習塾が週当たりの指導日数を週2日としました。教科書で考える内容が基本的なことだけに限定されてしまったからです。ところが、「ゆとりの教育」のデメリットがいろいろ指摘され、文科省は指導内容を質・量ともに増大しつつあります。学校で学ぶべき事柄は大幅に増加しましたが、学校での指導時間の増加はほとんどありません。教科書で教えようとしている内容の理解が不充分なのに、それを解決する手段はほとんど講じられていません。また、学習塾業界も指導時間数を変更しないので、定期テスト対策に多くの時間を費やし、とても実力のつくような指導をする余裕などはありません。一方では、公立高校入試の学力テストは配点が増加しただけでなく、問題が難化の傾向にあるため、補習を中心に指導している塾は苦戦しています。

このような現状から、敬倫塾のこれからを考えてみました。先月号でも触れましたが、内申点が少なくても、当日の学力テストで高得点がとれれば、難関校の合格を手に入れることができます。本人の実力がないのに、塾のおかげでいい通知表とされていた中学生と、実技等は苦手でも、しっかりとした実力をつけていた中学生とでは、どちらが高校入学後に力を発揮できるでしょうか。明らかに後者だと思います。敬倫塾では大学までの進学を考える生徒がとても多いです。ですから、今まで以上に、定期テストの時だけでなく、どの科目も定着率が高くなるような指導を今後も続けていかなくてはなりません。そのためにはやはり、指導時間数の確保が第一です。通知表の成績はいいのに、実力不足で希望の高校に合格できなかったり、入学はできたのに、その後の成績が下がる一方といった生徒はますます増えていくでしょう。そういった生徒を作り出している塾とは、違った指導をする塾としてこそ、敬倫塾に通っていて良かったと評価されると思います。

【平成29年2月15日朝日新聞朝刊より】

〔小学生のポイント〕
算数…前回の改訂で指導時間数を2割増量。
(小3)従来は6年で習っていたメートル法の単位を学習。
(小6)現在は中1の数学で学ぶ平均値、中央値、最頻値、階級等を知る。
理科…前回の改訂で2〜3割授業時間を増 やした内容を維持。
(小3)「光の性質」を学ぶのに合わせて、従来中1で扱っていた「音の性質」についても触れる。
(小5)水溶液における「物の溶け方」に関する内容の取扱いを新設。
外国語…3・4年から「聞くこと」「話すこと」を中心とした外国語活動を週1コマ導入。5・6年からは段階的に文学や定型文を「読むこと」「書くこと」を加え、外国語科として教科化する。  

〔中学生のポイント〕
数学…前回改定で授業数を2割増やした内 容を維持。
(中1)2年で学習している統計的確率を移 す。「数の性質」を学ぶ内容では、小5で学ぶ「素数」と中3で学ぶ「自然数の素因数分解」を移す。
(中2)現在高1で学習している統計の範囲 を新たに学び、「四分位範囲」「箱ひげ図」を内容に追加。
(中3)現在、中1で学習している「誤差」  「近似値」などを移す。
理科…前回改訂で2〜3割授業時間を増やした内容を維持。
(中1)地震に加え津波も学習。「生物の特 徴と分類の仕方」も学習。
(中2)3年に加えて放射線の性質に関する 内容を扱う。
(中3)金星の公転について学習。
外国語…小・中・高を通じて「聞くこと」 「読むこと(やりとり)」「話すこと(発音)」「書くこと」の4つの領域別に目標を設定。授業は外国語(英語)で行うことを「基本」と記した。取り扱う単語数は1200→1600〜1800程度に増加。

皆様のご意見をお聞かせ下さい。

敬倫塾塾長 加藤敬志
2017年3月15日号

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