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敬倫塾 塾長からの提言 2016年2月15日号

私立高校や公立高校の受験校について

私立高校や公立高校の受験校について、私は疑問に思うことがあります。

▼私立の受験校を選ぶとき

2校を挑戦校、1校を絶対に合格できるすべり止め校とする選択には疑問をもちます。多くの場合、挑戦校は、生徒の通知表の成績または実力では合格できる可能性が30%以下の高校です。しかし、挑戦校という言葉は、受験する中学生には心地よく響きます。ですから、頑張れば合格できると思ってしまいます。学校では、今までに通知表の合計がどれくらいあった子が、どれ位の割合で合格したかを把握しています。ですから、当然、その高校を受験したときの合格可能性は把握しているはずです。それにもかかわらず、ほとんど不合格になると思っていても、すべり止めの高校さえあれば、挑戦させようとします。すべり止めの高校は、本人が余り行きたくない高校です。このようにして私立の受験校を3つ選んで受験するのですが、挑戦校に合格するケースはかなり低いので、結局、不本意なすべり止め校しか合格できません。そうすると、公立高校受験までに士気は低下してしまい、複合選抜でも第二志望校しか合格できなくなってしまいます。

▼公立の受験校を選ぶとき

公立高校に合格するには、それぞれの高校に合格基準というものがあります。ある学校の生徒は、5教科すべて5、またある学校の生徒はすべて5教科4以上と、その中学校の成績は必ずしもその生徒の学力に一致しているわけではありません。そのため5教科に4と3が半々くらいの生徒が、5教科すべて4以上の力が求められる学校に、稀に合格することがあります。それは当日のテストが非常に良かった場合です。学力があるのに、通知表の成績にそれが反映していない生徒なら、入学後も良い結果を出せますが、そうでない場合は、嬉しいのは合格発表日だけとなります。この場合、部活動だけにのめりこむことになります。公立高校の受験校選定のときは、入学後も学力を伸ばすことができる可能性があるかどうかを考える必要があると思います。私が受験校を選定するとき、必ず入学後のことも考えて行っています。

皆様のご意見をお聞かせ下さい。

敬倫塾塾長 加藤敬志
2016年2月15日号

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