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今年の高校3年生のうち2人が、国立大学に推薦合格を果たした。2人とも私が中３の時に指導した生徒である。
Ａくん 名古屋西高校から静岡大学に
Ｂさん 松蔭高校から奈良女子大学に
2人の出身高校は、どちらも難関高校というわけではない。しかし、2人とも高校１年生の時から学校で良い成績を維持した。国公立大学への推薦は、高校入学当初から３年生の１０月頃までの成績いかんによる。
５段階評価で4.3以上を維持する必要がある。そのためには、毎学期の通知表評価では、どの教科も４以上の成績をおさめておく必要がある。また、１０段階評価校では、どの教科も７以上の成績が欲しい。国公立大学の二次試験は、マークで解答できるセンター試験に比べると、格段に難しい。日頃の努力の積み重ねで合格を勝ちとった２人には、本当によく頑張ったねとほめたい。
彼ら２人を含めて、今年の高校３年生の中には、希望の大学に合格できた者が多い。しかし、高校１～２年生の時に、部活等で力を蓄えて来なかった人達の中には、厳しい結果に涙する人もいた。３年生の５月からでは、それまでの２年間を埋めることは、本当に難しい。素晴らしい記憶力、分析力をもっている人なら高３からでも大丈夫といえるだろうが、自分がそういったタイプの人間かどうかは、ほとんどの人がわかっていると思う。自分の将来が決まってしまう大学入試は、人生の中で最も大事なものだと思う。部活動をするのもいいが、自分の将来に対する夢をもって欲しい。自分がどんな事をしたいと思っているのかがはっきりしないのなら、それがはっきりした時に立ち向かえるよう、学力だけはつけておいて欲しい。
さて、敬倫塾の現高２生は、鍛え甲斐のある者が何人かいる。このところ、センター試験の数学で点数がとりにくくなっている。特に数ⅡＢは難しくなっているといえよう。ほとんどの塾生が、かなりの点数が取れそうであることが、模試の成績から読み取れる。
入学した高校で大学の合否が決まるのではない。高校１年生の初めから、大学進学を意識して努力してきた者達は、必ず神様も応援してくれる。現高２生の諸君たち、君たちは去年１年を有効に使ってきたかを見つめ直して欲しい。大学に進学したいのなら、この１年で遅れを取り戻すことだ。決して、どこかに合格できるだろうという甘い夢を見ないで欲しい。
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