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「キロキロ（k）とヘクト（h）デカ（da）けたメートルがデシ（d）に追われてセンチ（c）ミリミリ（m）」
これは、私が小学校の時に教えてもらったものです。何年生の頃かは覚えていませんが、これを知っているのと知らないのとでは大きな違いがあると思います。
最初に挙げた変な「おまじない」みたいなものについて解説いたします。
k（kiloキロ）は1000倍
h(hectoヘクト)は100倍
da（Decaデカ）は10倍
d（deciデシ）は1/10
c（centiセンチ）1/100
m（milliミリ）は1/1000
という意味があります。
小学2年生ぐらいから数量の単位について学び始めます。ところが、単位の換算に関する問題が得意な子はほとんどいません。これは言葉の意味をきちんと理解しないまま、どんどん新しい単位が出てくることが原因だと思います。
（1）1L＝10dL
dは1/10を表します。1/10が10集まれば1となります。1人の先生が10人の弟子（d）をもっていると考えれば1L＝10dLです。
（2）1m＝100ｃｍ、1ｃｍ＝10ｍｍ、1ｍ＝1000ｍｍ
・cは1/100を表します。1/100が100集まれば1となります。だから1m＝100ｃｍです。
・cは1/100で、ｍは1/1000です。1/100＝1/1000の10倍です。即ち1/1000が10集まれば1/100となります。だから1ｃｍは10ｍｍです。
・mは１/1000です。1/1000は1000集まれば1となります。だから１ｍ＝1000ｍｍです。
（3）1ｋｍ＝1000m、1ｋｇ＝1000ｇ
kは1000倍を表します。
1ｋｍとは1の1000倍のｍだから1000mです。
1ｋｇも1の1000倍のｇだから1000ｇです。
（4）1a＝100㎡、1ha＝100a、1k㎡＝100ha
・1辺が1ｍの正方形の面積を1㎡と定めました。正方形の面積は1辺×1辺で求められることになっています。
1辺が1ｍのとき、1ｍ×1ｍ＝1㎡としたのです。
・1aは1辺が10m×10ｍの正方形の面積です。
10m×10ｍ＝100㎡だから1a＝100㎡です。
・h（ヘクト）は100倍という意味ですから1haは1×100a＝100aです。
また1haは1辺が1hm＝100mの正方形の面積です。
100m×100m＝10000㎡だから1ha＝10000㎡です。
・1ｋ㎡は1辺が1ｋｍの正方形の面積です。
1ｋｍ＝1000mですから
1ｋｍ×1ｋｍ＝1000m×1000m＝1000000㎡
だから1ｋ㎡＝1000000㎡です。
1000000㎡は10000㎡（＝1 ha）の100倍です。
だから1ｋ㎡＝100 haです。
（5）1Ｌ＝1000ｍＬ、1ｇ＝1000ｍｇ、
1ｄＬ＝100ｍｌ
ｍが1/1000を表すので、1Ｌ＝1000ｍＬ、1ｇ＝1000ｍｇとなることはわかりますね。
1Ｌ＝1000ｍＬで、1ｄＬは1Ｌの1/10ですから、1ｄＬは1000ｍＬの1/10です。だから1ｄＬ＝100ｍＬです。
言葉の意味を正確に理解するとまちがえることが少なくなります。
私は一人でも多くの子供達に算数・数学を好きになってもらいたいと思っています。
皆様のご意見をお聞かせ下さい。