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敬倫塾 塾長からの提言 2015年12月15日号

「子どもが育つ力」の再生

この数年、両親がともに働いている留守家庭児童のことがよく問題になっています。「小1の壁」という言葉を聞いたことがありますか。小学生になると子どもは学校に行きます。小学校1年生の子の授業はたいてい午後2時半には終了しています。この子達が家に帰宅したとき、面倒をみる人が誰もいない状態はとても不安です。そのため、保護者の方々は親が帰宅するまで、子どもを安全に預かってくれる所を見つけなくてはなりません。「学童保育」を実施しているところがいくつかありますが、必ずしもどの小学校の学区にもあるとは言えません。1人の指導員が約20名の小学生を預かっていますが、都会ではいかに静かに遊ばせるかという点に力点が置かれ、知識を伸ばすという点には大いに不安を感じます。

私は、当地域で学童にかわる安全な施設を作りたいと思っていましたが、来年4月にはそれが実現致します。今、いろいろな本を読んで勉強していますが、「学童保育研究(2001年4月発行)」という本の中で、「子どもにとっての『自由』」とは、ということについて書かれているものに出会いましたので、それをここに紹介します。

子どもにとっての自由とは、子どもの権利の問題として考えなければいけない。成長中の世代としての生存、成長、発達、学習の権利、その権利を保障する上で必要な、また、可能性に満ちた世代に必要な @「学習の自由(教えられたことがわかる自由、主権者として一人前になる上で必要な真実が教えられる自由、学習の楽しみを味わう自由)」、A「遊ぶ自由(みんなで遊ぶ楽しみ、打ち込んで遊ぶ自由)」、B「希望をもつ自由(自分の可能性を信頼する自由、自分の将来を自分で切り開いて行ける自由、そのために努力のしがいがもてる自由)」、C「ものをやりとげる喜びを体験する自由(意志力、自己をコントロールする力を身につける自由)」、D「差別されず、努力すれば充実感を味わう自由」と、子どもの発達、学習、存在というものを主体的に保障する発達保障の中でこそ、選択されなければいけないと考えている。
 (高浜介二 大阪教育大学名誉教授)

私はこの高浜教授がおっしゃったことを実践する教育ができることを楽しみにしています。

敬倫塾塾長 加藤敬志
2015年12月15日号

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