第1回 進路希望状況調査の結果が出ました

昨日10月17日に中学校卒業見込者の進路希望状況調査が発表されました。

卒業見込者数は昨年より391人の減少

愛知県の中学校等卒業見込者総数は69,692人で昨年度の70,083人から391人の減少となります。昨年と比べて全0.6%の減少となりますが、今年の第1回の進路希望者数と昨年度の第1回の進路希望者数の変化を見てみました。そのため、実際の受検者との比較ではありませんので、あくまでも「9月」における状況について、今年と昨年を比較したものになりますので、その点をご理解頂ければと思います。

昨年から進学希望者数が増えている高校は?

名古屋市内の公立高校トップ校である旭丘高校は612人から656人へと40人明和高校は昨年の728人から744人へと16人増加しています。そして、特に希望者数が増加している高校を見てみましょう。まずは、菊里高校です。昨年の991人から1,217人へと226人へと大幅な増加が見られます。そして敬倫塾が通学時間やカリキュラムを考えてオススメしている名古屋西高校が昨年の1,106人から1,319人へと213人の大幅な増加が見られます。他に目立つ高校としては、名東高校(普通科)は971人から1,133人へと162人松蔭高校が1,346人から1,487人へと141人の増加が見られます。

このような状況から見ると、尾張一群の旭丘ー菊里、菊里ー名東の受験パターンは昨年よりも激戦になりそうですね。そして、ここで特筆すべきは名古屋西高校です。まず、選抜方式がⅢ型入試からⅤ型入試へと変更されます。ですから内申点だけでなく、高い実力が無い場合は厳しい結果となってくるでしょう。昨年度多く見られた「両校落ち」が菊里高校・名東高校、名古屋西高校・松蔭高校の受験パターンで多く発生することが考えられます。このことからも、実力強化は必須ですね。

昨年大激戦だった瑞陵高校は?

瑞陵高校を第二希望とした場合、第一希望の併願校として考えられるのは明和高校と向陽高校です。明和高校は先程も触れたように、若干の増加が見られますが、向陽高校は昨年の1,003人から887人へと116人減少しています。また併願校として人気のある千種高校は1,061人から1,011人へと50人減少しています。また瑞陵高校を第一希望とした場合の併願校となる名古屋南高校は1152人から1,159人へ9人の増加が見られますが、大きな変化ではありません。一方、先程も触れたように、松蔭高校は141人増加しています。では瑞陵高校の動向はどうなっているでしょうか?

こちらは、昨年の1,505人から1,417人へと88人減少しています。これをどのように考えれば良いでしょうか?明和高校の微増、向陽高校と千種高校の減少、名古屋南高校の昨年並み、松蔭高校の大幅増加という点を踏まえた上で、瑞陵高校の第一希望者と第二希望者の数を比較してみると…

昨年  第一希望者数 719人   第二希望者数 786人

今年  第一希望者数 706人   第二希望者数 711人

となっています。昨年と比べてみると、第一希望と第二希望の差が大きくないことが分かります。

このこと踏まえた上で、瑞陵高校の第二希望併願校として考えられる松蔭高校の希望者数が増加していることから、「瑞陵高校を第一希望として考えている中学生が昨年度よりも増えている」ということが考えられます。卒業見込者総数の減少と比較すると、瑞陵高校への希望者の減少は大きくはなりますが、瑞陵高校の受検は昨年のような状況までならないまでも、今年も厳しいものになりそうです。