公立中高一貫校の入学者選考概要が発表

現時点から考える入学者選考

7月28日に愛知県教育委員会より、2025年より開講する公立中高一貫校の適性検査についての発表がありました。愛知県における公立中高一貫校の適性検査は全て選択問題となることが発表されました。他の自治体で実施されている適性検査は文章記述が中心であるのに対して、愛知県は他の自治体とは形式は全く異なる形式で実施されることになります。そして、この中高一貫校の適性検査で実施される面接が非常に重要になってきます。概要は以下の通りです。

適性検査の概要
・出題は、小学校学習指導要領の範囲内とする。
・小学校の教育活動を通して身に付けた知識・技能を活用した思考力・判断力・表現力等を測る
・教科で区別することなく、教科横断的な問題とする。
・英語は出題しない。
全問、選択式とする。
面接の概要
チェンジ・メーカーの育成や探究学習にとって重要な資質(探究心、共感力、寛容性、粘り強さなど)を見る。
志願者の体験を基にやり取りしながら資質を見出していく「リフレクション(振り返り)型」により行う。
・導入校の教育方針やカリキュラムを理解し、中高6年間、探究学習をしっかり学び続けようとする意欲や志望動機を見る。
調査書の取扱い
 調査書の提出は求めず、直近の通知表の写しを入学者決定の参考にする。
抽選実施の有無
 抽選は実施しない

以上がは発表された内容です。赤字の内容はゴシックで記載されていたもので、その中で私が特に注意が必要と感じた項目について下線を入れてみました。

まず、先にも述べましたが、適性検査は全問選択式になります。公立高校入試がマークシート形式ですので、それに合わせた形式になっていることが分かります。しかし、ここで注意してほしいのが、選択式であってマークシート形式とは述べられていない点です。選択式であれば、解答にはいずれにせよ何かしらの用語を記入することになります。つまり、解答における字の丁寧さはしっかりと見られることになる、と理解しておいたほうが良いでしょう。そして、選択形式であるということは、記述形式とことなり、差が付きにくい問題に

そして、適性検査以上に大きな要素となりうるのが、面接です。この発表から察すると、愛知県は明確な動機を持つ小学生を求めていることが分かります。ですから、適性検査で高得点を取ることができても、動機がはっきりしていない場合は入学できないことになりそうです。また、通知表の写しを入学者決定の参考とされてきますので、学校生活がしっかりと過ごすことが出来ていない場合も同様の事が言えます。

以上のことから、明和高校併設中学校への入学を目指す場合は、学力もさることながら、より明確な本人の目標設定と学校生活での過ごし方が重要になってくることが重要です。10月29日㈰に児童保護者説明会が実施されますが、こちらの申し込みは9月13日からとなりますので、興味のある方は一度足を運んで下さい。